お前なんか嫌いだ

□英女体化
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「アーサー、寝ちゃったの?」

…返事がない
寝てるのかと思って踵をかえそうとしたとたん、何か聞こえた気がした
耳を済ます…

『…っ…ふ、ぅ…っく…』

…泣いてる
子供の時と同じ、息を殺して苦しそうに泣いている

「アーサー?入るよ?」


アーサーはベッドの隅でうずくまっている
自分の存在を隠すように体を小さく縮めて、震えている

「何があったの?」
「…っ…う、ば…かぁ…」

やっとのことで絞り出した声は、今にも消えそうなくらい小さくて
きっと凄く頑張って、声をあげて泣かないようにしてる
でも、そんなことしてるアーサーは凄く可哀想
どうしたの?

「アーサー?泣かないで」
「るせ…かえ、れよ…っ…」
「大切な恋人が泣いてるのに帰れるかよ」
「ひっく…っふ…ぇ…」
「何があったの?」

「お、俺…ほんとは…」
「うん、ほんとは?」
「ほんと、は、妖精たちに、頼んだんだ…女にしてくれって…っ…」
「うん、どうして?」
「だって、…おれ、可愛く、なれないしっ…菊とか、フェリシアーノみたいにっ、素直じゃないし…っく…」
「それで?」
「それで、…女になったら、少しくらい…甘えられるかと思ってっ…可愛くなれるって…」
「うん」
「だから、お前が喜んでくれるって…思ってたから……っふ…俺、…」
「…」
「で、も…ふらんしす、ずっと嫌そうにしてるし…俺が近づいても、変な顔してるしっ…全然意識してくれないし……」
「うん…」

そうか、そうか
アーサーはこの一週間、俺に甘えようとしてたのか
だから家に呼んで、わざわざ煽るようなマネして、俺にアピールしてたんだ
俺って馬鹿だなぁ
そうだよな、今思い返せば、アーサーは頑張ってた
だけど、慣れないからぎこちなかったんだな
そっか
ごめんねアーサー

「ごめんねアーサー…」
「ひっ…く……っん…っう…」
「お前は頑張ってたね…ごめんね、気づかなくて…」
「ふら、しすっ……」
「アーサー、俺は嬉しかったよ?お前が女になってた時はびっくりしたけど、俺を頼ってくれてたのは嬉しかった。凄く可愛いって思った」
「…ひっく…ふぇ…」
「でもね、ごめんね。俺気づかなかった。お前がこんなに考えて、想ってくれてたの気づいてなかった。ほんと、最低だね」
「…っ……ぅっ…」
「ごめんねアーサー、大好き、愛してるよ。こんなに想ってくれてありがとうね、嬉しい」
「…ほん、と…?」
「うん、本当だよ」
「そっか…」
「ごめんね、ありがとうアーサー」
「うん…」
「ごめんね、ごめんね。お兄さんもっともっとお前の事大切に、たくさん愛したい。ねぇ、許して?」
「…ん…」
「ありがとう…」
「……ふらんしす」
「なに?」
「…きす、してほしい…」
「…Oui」



アーサー、愛しい俺の恋人
これからもっと大切にしてやる
お前が嫌だっていっても離れないから

たくさん愛させてください


Je t'aime Arthur.

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落ちがつかず3ページまできたはいいがなんだこれwwww
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