お前なんか嫌いだ

□嘘だろ
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キスは深いものへとかわっていき、息もできないくらいに激しくなっていった

「んー…」
「ぁ……ん、ふっ…」

やっと解放されたときには頭に酸素が足りなくなっていた
心地よい気だるさが体を包み込む

「…まあまあ、合格かな」
「ふぇ…?」
「怒らないであげるっていってんの」

何故俺が怒られるのかはわからなかったが、とりあえず機嫌をなおしてくれるようだ

「お前は俺のものだよ!」
「ああ」
「浮気なんかしたら顔を焼いちゃうからね♪」
「あ、ああ」

恐ろしいことをさらっといってのけるが、そもそも俺に浮気癖はない
そんなこと心配しないでも平気なのだ

「じゃ、ご飯にしようか、お腹へってるんでしょう?」
「ああ」
「もー、さっきからそればっかじゃんかー」
「ああ…」
「もっと真面目に会話して、ね?」

顔は笑っている
が、一瞬背筋が氷った…
まだまだ警戒が必要らしい
このおっさん(自称愛の国)は俺の前でだけは子供だ
しかも力だけは大人だからたち悪い
…本気で機嫌をそこねないように、な




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