w学園入口

□猥談
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寒い
生徒会室にはエアコンがあるが、これ以上温度をあげると違反だ
しかし、今日みたいにクソ寒い日はこんな温度じゃ焼け石に水
室内は暖かいどころか適温にすらならない

「アーサー?ってうわ、寒っ」
「うるさい髭」
「もっと温度上げないの?」
「これ以上は違反だ」
「相変わらずの堅物ね」
「黙れ、要件はなんだ」

何気なく俺の隣に腰掛けながら「ふっふ〜ん」とご機嫌な様子で話はじめる

「今日は寒すぎて路面凍ったから部活はなし、当然下校させるために生徒会活動もなし!」
「じゃ、帰るか」
「ふーん?」

まだ座っているフランシスを置いて荷物を持ち、扉の方へ
ドアノブに手をかけて、いつものように回す…回そうとするが、動かない
鍵はかけていない
ここの鍵はレバー式で、かかっているかは一目でわかる

「どうした?」
「開かない…」
「ふーん」
「…お前か?」
「アーサー」

フランシスは俺の問いかけを無視して話はじめる

「知ってるか?そのドアの鍵、内側からのロックの仕方は二つあるんだ」
「…」
「一つはレバー、もう一つは『鍵』」
「鍵?」
「ああ、内側からも鍵でロックできるんだ。しかも、そのロックの仕方は鍵でしか開けられない」
「おい…お前、鍵はどこだよ?」
「俺が持ってるよ?」
「かせよ」
「嫌だよ」
「…何がしたいんだよ」
「別に、ちょっと二人きりになりたくて」

悪びれもせずに「ほら」と、自分の隣を指し示すフランシス
警戒しながらそこに腰を下ろすと、話はじめた

「最近、二人になることなかったよね」
「あ、ああ」
「だからさ、ちょっと寂しいなって思って」

「丁度部活もなくてみんないないしね」と良いながらすりよってくる
髪がくすぐったい
確かに二人にはなりたいが、ここは少し寒すぎる

「おい、寒い」
「そうだね、抱きしめてあげる」
「ちょぉ…」

俺を抱き寄せて満足げに鼻をならすフランシスは、いつもより子供っぽくて、でもそんな表情は俺にしか見せないとわかってるから嬉しくて…
久しぶりだし、甘えたりないのもあってこちらからも抱き締める

「んー?坊っちゃんも欲求不満かな?」
「うるさい」

そういう恥ずかしい事はいうな
離れたくなるだろ
いや、離れたくはないんだが、恥ずかしすぎて離れちまう

「…やっぱり寒い?震えてる」
「まあな」
「じゃあ…温かくなる話しようか」
「温かくなる話?」

そういうと、フランシスは俺を膝の上にのせる

「おい…」
「…猥談」
「は?」
「エッチな話をしたら、体があつーくなるでしょ?」
「何アホいってんだよ」
「名案名案!」

フランシスはご機嫌に俺を抱き締める
温かい
くそっ、気持ちいいな

「アーサー、知ってるか?」
「何を?」
「ここってさ、性感帯なんだって」

といって、指の股を擦りはじめる
別にくすぐったいだけだが…
まあされて嫌なもんではないが

「くすぐったい」
「だろうね、ここはアレの神経に繋がってるから」
「は?」
「ここをさ、勃起したときに擦ると、違う感覚かもねって話」
「あっそ」
「試してみる?」

そういってもそもそとまさぐる

「や、ちょっと、やめろ」
「ん〜?」

答えを出さないままベタベタしてくるフランシスに軽い殺意を覚えながら手を叩く
しかし直ぐに手は延びてきて…

「坊っちゃんのここ、熱持ってきてるけど?」
「っ?!さ、わんな!」
「なぁに?指の性感帯がきになるんでしょ?」
「…」
「いいよ、試させてあげる」

フランシスの左手は器用にYシャツのボタンを外し、右手はベルトを外しにかかった
左手は直ぐにボタンを外しおえ、するりと中に入ってくる

「ん…」
「アーサーって、胸柔らかいよね」
「そうか?」
「うん、胸筋が柔らかいのかな?肉が無いくせにすごくもっちりしてる」

そう言って揉んでくる
コイツの手はデカイから丁度右胸がすっぽり入る
優しく触るその手つきは煽るようで、なんだか足りない

「足りない?」
「う、うるさい…」
「これは?」
「あっ…」

いきなり乳首を攻められて思わず声が出た
それに満足したのか、フランシスは

「お前は胸だけでイケそうだね」



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