番外編

□I misunderstand it like that!
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※ヒロインちゃん三段階目進化済
(小学2〜3年くらいの平均身長)










某日






『失礼します!
さーちゃん、きたよー!』

「まぁ!
どうぞお入りになってください♪」



お仕事が終わり、久しぶりに聖域に帰ってきたさーちゃんに呼ばれ、指定された部屋へ訪れた。
入ると同時に待っていましたと言わんばかりに抱きしめられる。

さーちゃん、ギブギブ。



『久しぶりだねー。
元気してた?』

「もちろんです♪
それより、碧斗さん、少し大きくなられましたか?
なられましたよね!?」

『おかげさまで無事三段階目に突入できたよ!』

「まぁ!!
もう、あれほど報告しなさいと黄金達に伝えたのに!!

…これは夏のボーナスを考えなければなりませんね」

『わーぁ。
さーちゃん黒いよ』



大人の世界は怖いものだ。

さーちゃんはパッと表情を変え、満面の笑みで私を見る。
そして、次々と山のように私の前に箱を積み上げていった。



「出張先で碧斗さんが好まれそうな物がたくさんありましたので買ってきてしまいました」

『おおー!これ美味しそう!!
いつもごめんね;;』

「そんな、お気になさらないでください!!
私、とても楽しいですわ♪」

『さーちゃん…!』



ええ子や、この子ええ子や…!!
私、今度恩返ししようと思うんだ…←

ご覧になってとこちらに微笑むさーちゃんに応えるため、箱を開けた。
中身は洋服やお菓子、可愛らしい雑貨、様々な物が入っている。

お菓子美味しそうだなぁ…。



『…ん?
なんだこの丸いの…』



開けた箱から転がり落ちた丸い物体。

触ってみるとほんのり温かい。



『さーちゃん、これなぁに?』

「あら?
なんでしょうか、買った覚えがありませんわ…」



さーちゃんも買った覚えがないというこの物体。
梱包の時に紛れ込んだのか、それとも店主のオマケなのか。

とりあえず、転がしてみることにした。
ボールか何かかな?



『えいっ』ペシッ



コロコロ…カタッ



『うん?
気のせいかな、今動いた…』



カタッ!
カタカタコロンッ




う ご い て る 。


これにはさーちゃんも驚いたらしく、私を抱き寄せ丸い物体から遠ざかった。

揺れていた物体はしばらくすると大人しくなった。




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