70000打

□ある日の幼子達は
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※ほぼポケモン視点の話。









ふぁ〜。

暇だなー、クッションの上に寝転びながらオレサマは呟いた。

あ、初めまして…はおかしいね。
こんにちは、オレサマ、フラム。
ジョウト御三家ほのおタイプ、性別は♂ね。
パートナーの名無しちゃんと一緒に何かとんでもない旅してんの。
おかしいなぁ、のんびり旅からどうして世界を救う旅になったんだろ。

…考えるのめんどくさいな、別にいっか。
とりあえず、伝説マボロシ救うために日々頑張りたくないけど頑張っちゃってマス。

で、そんなオレ達。
今、ワカバタウンに戻ってきてるんだよね。
いやいや、旅をやめたわけじゃないよ?
もう、いくらオレらにやる気がないとはいえ、キミ達も案外失礼だなぁ。
…冗談だよ?

オレらが戻って来た理由は、ポケギアに入った一本の連絡だったんだよねぇ。
なんかね、シュンっていう名無しちゃんの幼なじみからでさ。

《今年もクリスマスパーティーやるみたいだからボクの家に集合ね!》

いきなりかかってきたと思ったら日時とかを早口で一方的に話した後、ブチ切りされたんだって。
やー、こんときの名無しちゃんの顔怖かったなー。
あれ、名無しちゃんいつの間に"ぜったいれいど"覚えたの?って思ったもんなー。
そりゃ、気持ちよく寝てる最中突然起こされて一方的に話された挙句ブチ切りされたら…ねぇ?

それだけじゃなくて、この後にも別の幼なじみさん達からひっきりなしに同じ内容の連絡がきちゃってさ。
その日の名無しちゃん、いつも以上にバトルに容赦なかったなぁ。
そんな名無しちゃんも、オレサマ、愛しちゃってるんだけど。
きゃっ、言っちゃったー。

んで、時間は過ぎるものだからさ。
あっという間にその日が来ちゃって現在に至るってワケ。
ちゃんと行くあたりが可愛いんだよねぇ。
で、その名無しちゃんなんだけど…。

これだよ、オレサマの暇な理由。
幼なじみさん達がオレサマの名無しちゃんをほぼ無理やり引きずって買い出しに行っちゃったんだ。
まったく、後でくしゃみのフリの"かえんほうしゃ"の刑だぞ。
あーあ、早く名無しちゃん帰ってこないかな。

軽く不貞腐れてクッションに顔を埋めると、笑う声が聞こえた。
むぅ、誰だよ。


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