白銀の月

□Begin
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「おはよう、ナナ。もう起きたのね。出かけるの?」

シャッキーがタバコをくわえながら、ナナに問いかける。

『ああ、ちょっと運動。私のマント知らない?』

「マントなら、昨日洗濯して外に干してあるわ。もう乾いているはずよ。」

『分かった、ありがとう。朝食までに戻る。』 

「ええ、行ってらっしゃい。」

それを聞くと、ナナは店を出て、干してあるマントを羽織ってフードをかぶった。

そして、店からの長い階段を降りて、船のある諸島の海岸を目指す。



しばらく歩いた所で、背後に人の気配を感じた。

「‥‥よぉ姉ちゃん、こんな朝っぱらに散歩かぁ?」

振り返ると、刃物を持った男が5人、立ち並んでいた。

「へへ‥‥。ちょっとそのフード脱いでこっち来いよ。」

男達はニヤニヤと不気味な笑みをこぼしながら、ナナの方へ歩み寄った。

『‥‥朝から気持ち悪ーな』

ナナがそう呟くと、男達は武器を構えて一斉にこちらへ走ってきた。

「女だからって、容赦しねえぞ!」

「てめぇ、なめた事言ってんじゃねぇぞ!」

そう叫びなら、男がナナ
に向かって刀を振り上げた。

しかし、ナナはその刀をするりとかわし、自分の刀を抜いて男の首もとに剣先を向けた。

その拍子に、ナナが被っていたフードが脱げた。

フードの中に隠されていた、長い白銀の髪があらわになった。

そのとたん、武器を構えていた男達が腰を抜かして、地面に座り込んだ。

「‥‥お、お前‥、月光ナナ!?」

『‥気付くのが少し遅かったようだ。』

それを聞いた男達は、武器を掴んで一目散に逃げて行った。

『フッ‥まあいい、帰るか。』

ナナは刀を鞘に納め、ポケットから手鏡を取り出し、自分に向けた。

『瞬間移動(モウメント.ムーヴ)』

そう呟くと、ナナは鏡の中に吸い込まれた。



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

はい、説明します。

「瞬間移動(モウメント.ムーヴ)」とは、「ミラミラの実」の能力です。

手鏡で自分の姿を映し出し、鏡の中を移動したんです。

ちなみに、『』が、主人公のセリフです!


ま、こんな感じで能力とかについて説明していきますm(_ _)m
 

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