造言ひご

□第一印象は、
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可愛い後輩の頼みを、快く引受ける先輩。
なんだかカッコいいし、良い響きだ。

なんて、やましく甘い考えで
後輩の頼みを受けた。

可愛いと言っても男の子である。
彼とは、幼馴染で昔から仲良しで、
それは今も変わらない。

1歳差の弟のような感じで、接している。

そんな彼が、頼んで来たのは
勉強を教えて欲しいということ。
1年前の内容だし、勉強は人並みに出来るから
2つ返事で了承した。

頼まれてから数日後、
放課後教室に来て教えて欲しいと連絡が来たので、
後輩の待つ教室へ向かう。

テスト週間に入ったため、いつもは静かな教室も
ちらほらと生徒がいる。

目的の教室に入ると、
彼ともう一人、男の子が待っていた。

ん?
幼馴染はいいとして、隣の子は誰だ?

「秋斗!待たせた?」

軽く幼馴染の名前を呼ぶ。

「そんなにー」

と、いつも通り少しけだるそうに
返事をした。


すると、秋斗の隣に居た男の子が
小声で何か話始めた。


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