造言ひご
□だんだんと、
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秋斗の部屋を、
2人で頑張って片づけて
なんとか切原くんが来る前に
そこそこ綺麗な状態には出来た。
玄関のチャイムが鳴ったので、
私は、秋斗とともに
切原くんを出迎えに向かった。
秋斗と話ていた切原くんに、
声をかけた。
「水かけてごめんなさい!」
「いやいいんッスよ!
俺が悪いんスから!!」
と、玄関で話していたら
「ほら、行くぞ?」
と、秋斗に言われてしまった。
秋斗に続き歩きだす。
さっきまで、自分も話してたのにな。
部屋について、秋斗の向かいに座る。
切原くんは一瞬考えて、
私の隣に座った。
え、なんで?
三角形になるように
座ればいいのに。
私が、不思議そうな顔をしているのが
わかったのか、
「教えてくれるんスよね、佐藤先輩?」
「…うん!」
どうやら、
少し心を開いてくれたみたい。