造言ひご

□早く、
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「せんぱーい助けて下さいッス!」

「遠慮しておこう」

「ひどいっ」

「冗談だ、で一体なんだ」

俺は今、ものすごーく悩んでいる!

悩みの種は、春先輩のこと。
この前初めて先輩からメールが来た。

そこまでは良かった
だけど、テニス部かと聞かれたあと
学校内ではあまり関わらないで、と
遠まわしに言われてしまった。

俺なんかした!?
知らない内になんかやってた?
あーもう、なんでいきなり突き放されたんだろ

困った時の、柳先輩ということで
部活終わりの柳先輩を捕まえて話をする。

一通り説明して、先輩の言葉を待つ。

「確認だが、お前が言っている先輩とは
佐藤春のことだな?」

なんとなく恥ずかしかったから、
名前は伏せたのに
柳先輩には、バレバレだったみたいだ。

「そうッス」

「やはりな。
なら、安心しろ突き放した訳ではないはずだ。
佐藤はテニス部に苦手意識を持っている。
まあ、赤也は平気のようだが」

「えっ?」

柳先輩は、いつものノートを
開きながら話を続ける
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