鋼
□鋼の魔術師
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※おもっきしパラレル(笑)
「ねぇ、どうしたらそんなのだせるの!?」
さらさらとした金色の髪、
それと同じ色をした溢れんばかりの瞳
を見開いて、
少女は新しい玩具を見つけたように
楽しそうに問うた。
「それ俺にも出来るの!?」
そんな無邪気なエドワードを見ているだけで
母であるトリシャは幸せな気分になる。
だけど、余りに嬉しそうに問うものだから、
少しばかり意地悪をしたくなった。
「うーん…どうかしら。まだ牛乳も飲んでくれないエドワードには早いかもしれないわ…。」
「えっ…」
それを聞いた愛しい我が子は、途端に顔を歪ませる。そんな顔も可愛いなと思ってしまう
自分は夫に負けず劣らず親バカなのだろう。
でも、少しいじめすぎたかもしれない。
そう思ったトリシャは安心させるように
微笑んだ。
「大丈夫よ。エド。」
「いつか、きっと出来るようになるから。」
そう言って彼女は、今度は少し悲しそうに笑った。
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