天才科学者の学園生活
□第一章
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「私立桜凛学園。日本に在籍するエスカレーター式の進学校で男子校―――。」
はじめまして。
俺の名前はレイ・カートライト。とある国のとある組織に所属している科学者。これでも、結構有名だよ。自慢じゃないけど、俺のことを知らない人はいないと思うな。
そして、私立桜凛学園の編入生。
勿論、俺が科学者なのは学園のみんなには秘密。
今いるのは、桜凛学園の門の前。
大きい、とは思うけど、故郷にある俺の屋敷の方が大きいし、俺は"学校"なんて小学校くらいしか行った事が無いからよく分からないんだよね。
今回、なんで故郷の国を離れて日本の学校に来たかっていうと…まぁ、研究所にいるのに飽きたからかな。
反対はされたんだけど、俺の脅s――間違えた、俺の必死の(?)説得により、OKしてもらった。
研究はここでも続けるよ?
研究は、俺にとって80%くらい趣味だからね。後の20%はお仕事。
…あとは……ああ、そうだ。今、俺の顔、すごく平凡な筈なんだよね。黒髪黒眼。いわゆる地味顔、というやつかな。
俺、本当は結構美形なんだよ。自覚せざるを得ない程度には、ね。
だから、この学校の特色によって目立たないためにも変装が必要だったんだよね。
…まあ、美形じゃなくても俺の顔って有名なんだけどね。
ふふ、俺の顔って結構知られてるんだよ。勿論、"科学者"としてね?
因みに、何で容姿が変わったかっていうと、俺の発明品の効果。
…とはいっても、使ったのは今日が初めてだからこの薬の効果がどれくらいもつのかは分からない。
まぁ、所詮試作品だね。
…と、俺に関しての説明はこれくらいでいいかな?
とにかく学園に入らないと始まらないね。
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