戯言・人間シリーズ

□Sleeping Beauty
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ソファーで眠りこける少女の姿に、濡衣は小さく息を吐き出した。


「主・・・起きてください、主・・・」

「んー・・・」


軽く濡衣に肩を揺すられ、声を零す少女だが起きる気配はない。


「ここで眠られては風邪を引かれてしまいますよ」


そう濡衣が更に声を掛けるが、少女の反応は薄いまま。


「・・・・・・失礼致します」


最早起こす事を諦め、濡衣はそれだけ言って少女を抱き上げた。

少女の頭が重力に従ってだらんと投げ出されないよう自分の身体に密着させながら濡衣が歩き出す。




 
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