Tk物語

□知らぬが焼餅
1ページ/4ページ








「うおぉおおおお…いい眺め〜」






「だろ〜」





「うんうん」






本拠地の屋上
そこにいるのはリウとクーガ





「リウリウ、あんまり乗り出したら危ないよ」





「平気平気こんぐらい!オレこれでも結構身は軽いほ、う――っ!」





上機嫌で屋上からの景色を眺めるリウ
そんなリウにクーガはあまり乗り出さないようにと注意を促すがリウは大丈夫と笑ってみせるも、本拠地は何せ少しボロイ
ガラリと体を任せていた壁の一部分が崩れ、リウはバランスを崩してしまう





「ぁ、リウ!!」





「うっわ!ちょ!そんなんありぃっ」





思ってもいなかった事態に陥るもリウは何とか体勢を立て直そうとする





「リウ!」





クーガはバランスを崩して落ちてしまいそうなリウに素早く駆け寄って行くと手を伸ばし、腕を掴んで自らの方へと引き寄せると引き寄せられたリウはクーガの胸の中に納まる形になった
引き寄せた反動で二人してその場に尻餅をつく






「「…………」」






二人は互いに顔を見合わせる
そして同じ様に苦笑いを浮かべ






「はは…流石に慌てた」






「オレもビックリした‥」







「「こわかったー」」






「ぶ、ちょっとクーガ。セリフ被ったじゃん」







「そうだね。だってホントこわかったから。リウが落ちちゃうって思った」






「オレもー‥ここ、何とかしないとだなぁ」








.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ