学園遊戯王活動記録
□1,デュエルアカデミアへの導き
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1,デュエルアカデミアへの導き 〜俺の話を聞いてくれ!!〜
5月の初め。世間はGWという大きな連休を楽しむためにさまざまなところへ出かける。
旅行にキャンプ、映画に遊園地…そりゃもういろんな所へ人は動いていくのだ。…大規模な渋滞を作ってまでも。
俺はそんななかの渋滞に埋もれて終始不機嫌だった。
「ハァ…」
「そのため息何回目よ」
「さぁね」
運転席で気だるくハンドルを握る従姉に対して後部座席から愛想のない返答をする。
本当はレジャーとかに出て楽しく連休を過ごすつもりだったのに…
「ほんとツイてない」
「主役がそんな事いわないの」
「その主役をこんな渋滞地獄に巻き込んでんのはどこの誰だよ?」
「それはペガサス本人に言う事ね」
一回後部座席から乗り出した体をやれやれとまた寝かせ車内の天井を見つめる。
私の名前は 不知火 遊雅(しらぬい ゆうが)
16歳、高校一年生。身長は160cm、赤色のショートヘアーだ。
訳あって楽しい連休を返上してある場所に向かっている。
ふと視線を外へ向けるとひときわ大きなビルが見えた。