学園遊戯王活動記録

□3,転校生は興味の的
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3,転校生は興味の的 〜「はじめまして」が大事です〜
‐スカートはあまり好きではないんだ‐










「っ…やべ〜〜!!完全に寝坊したっ!」


そんな声がDA本校に囲むように建設されている寮の一室から聞こえた。


他の生徒ならばとっくに登校し終わっている時間帯である。
ドタバタと音がした後、赤色をモチーフになっている寮から弾丸のように飛び出す。
慣れた距離なのか全速力で広場を駆け抜け、校門もなんなく走りぬけ玄関へ到達。

「くっそ〜覇王起こしてくれたっていいのになぁ…」

などとよく分からないことをぶつぶつと呟きながら教室への廊下を走り…止まる。

「…そういえば集会あるんだっけか」

そういって体育館の方へ再び疾走していった。



*****




ざわざわとひしめく空間。
DAに在籍している(おそらく)全ての生徒が収集されている体育館内_

「集会なんて珍しいよね」
「こんなに集まることなんてなかなかないもんね〜」
「あんがいいいことかもよ?」

耳を澄まさなくともさまざまな声が四方八方から聞こえてくる。
列で並んではいるものの集会がなかなか始まってくれないのに退屈してか軽い雑談場と化していた。

「どうしたんだろ…なにかあったのかなぁ」

「普通は集会なんてないものね」

「フン、くだらないな…ところで十代は来てないのか?」

「そういえばみてないッスね」

「あの馬鹿者が…」

少なからず“来ていない生徒”の安否を気にする声もしているようだ。
この見た限り6色の制服が見受けられる…


ピーガー_「えー、お静かに」


突然マイクによって流れた声に館内が静まり返る。
見計らって大きく設けられた壇上に校長が登壇する。
マイクのスイッチを確認し静かに言葉を紡ぐ。

「えー皆さん、急遽予定した集会に集まってもらい感謝する。今日はみんなに知っておいてもらいたい人を紹介したく召集したのです」

校長に「どうぞ」と促されて登壇する赤髪の女子生徒。
基本デザインはDAの制服の物に白を基調としたデザイン。
ブレザーは丈が長いのかコートのようになっており端の方に黒いラインが入っている。
着用しているプリーツスカートは漆黒でこちらの端には白いラインがあしらわれているといった風だ。

「なになに?転校生?」
「特別生かな?」

若干ざわつく生徒たちの反応を見て校長は続ける。

「不知火遊雅さんです。ペガサス社長の指示を受けてDAに来ていただきました。」

校長から自己紹介の合図を受けて一歩前へ出る。

「(………。)」

言葉もなくただ目の前の壇上に立つ俺に視線が集中している。
正直こんなに大勢の前で自己紹介することになろうとはね…DAって改めてすごいと思うよ、ホントに。

すう、と息を吸って覚悟を決める。

(気にすることはない…いつものように…)

「こんにちは!DAのみなさん!私は「すいませ〜ん!!遅れましたぁぁぁぁぁ!!!!」」

「!?」
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