学園遊戯王活動記録
□4,君色?虹色?自分色。
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4,君色?虹色?自分色。 〜白は始まり‐序章の色〜
‐それにしても…赤のジャケットよく似合うな‐
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朝のHRが終わり、わりと落ち着きを取り戻し始めた教室内。
先生は「午前中は自習」という連絡をして退室していった。
「遊雅っ」
「!十代…びっくりさせるなよ;」
ちょっと息をついたら隣の空席にいつの間にか座っている十代。
「ちょっといいか?」
「?」
「覇王も来い」と付け足して言う十代。
そういえば教室を出る前に先生がなんか十代に言ってたな…その事か?
覇王のほうは、
「何故、我がいくのだっ…!」
と抵抗しているが半ば十代に引き吊られる形で教室を退室する。
教室を出て体育館の方への廊下を三人で歩く。
「どうしたの?」
「いや、先生にいろいろと場所案内してやれって頼まれてさ…」
後頭部をかいて笑う十代。
後ろでは覇王が「我は頼まれてはいないだろうが云々…」とぶつぶつ言っている。
対して十代は「念のため♪」と軽い返答を返す。
「(いつもこんな感じなのか…)」
覇王の覇気から考えて常軌では出来ないことを平然とやってのけている二人を見てなぜなのか感心してしまった。