君が好きで

□1時間目
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ジリンジリンジリンジリンジリンジリンジリンジリンジリンジリン…

「あ゙ー!もう、うっさいなー!」


目覚まし時計を止め、時間を確かめる。



「…7時57分…。」





「………………って!!!!え゙ぇー!!!嘘!嘘!何でこんな時間!?おかしい、おかしい!!!」






今日から晴れて高校生だというのに入学初日から遅刻とかありえない!

とりあえず、制服に着替える。


「高校でもセーラーかァ…。ブレザー1回は着てみたかったな」


そんなことをいいながら仕度する。

…て、ゆーか!
「お母さーーんんん!!!何で起こしてくれなかったの!!?これじゃあ、遅刻決定だよ!お父さんも今日、入学式って言ったじゃん!起こしてよ!」

叫びながらリビングに向かう。





は?何で誰もいないの?


もしかして、先に行ったの?



とりあえず、急がないと!
朝ごはんは今日はよそう














急いで玄関へ向かう。
学校指定のローファーを履いてる途中…

「ぇ?お母さん達の靴あるじゃん。」




…まさか……。









「お母さん!お父さん!」

お母さんとお父さんの寝室のドアを開けると2人仲良く夢の中。



「お母さん!お父さん!早く起きて!今日入学式だよ!」






母「あ、夢おはよ」

父「おう、夢おはよ」

「『おはよ』じゃないよ!私今日入学式だって言ったじゃん!私遅刻しちゃうから先行くね」

母「そーいえば、そうだったような」

父「母さん、コーヒー入れて」

母「はーい」








なんて自由なんだ。
こっちはこんなに必死こいでるのに。


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