短編
□隣りの席
1ページ/4ページ
私には好きな人がいます。
その人は隣りの席の吹雪士郎くん。
吹雪くんはクラスや学年とわず女子からモテモテの、私の手には届くはずもない男の子。
そんな吹雪くんが隣りの席なんて……
幸せすぎます///
吹雪『おはよう!結姫ちゃん!』
結姫『お、おはよう!』
今日も登校してきたばかりの吹雪くんから挨拶をされる。
小さなことだけど、ことなことが私にとっては大きな幸せ。
吹雪『ふぅーっ……
今日も暑いね。』
吹雪くんはうっすら汗をかいている。
そのため下敷きでパタパタとあおいでいた。
結姫『そうだね。
学校に来るだけで汗かいちゃうよ。』
私がそう言った途端、吹雪くんは椅子を私の席のすぐ隣りに置き、下敷きを前後にあおぎだした。
涼しい風が私の方へと吹いてくる。
吹雪『これで一石二鳥だね♪』
吹雪くんはニコリと笑うとしばらくの間、下敷きであおぎながら部活のことなどいろんな話をしてくれた。
ずっと、ずっと………
吹雪くんの隣りにいれたらいいのにな。