TWINS☆

□親戚以上、恋人未満?
1ページ/3ページ




親戚以上、恋人未満?


美紅『りおなー!
いつまで髪いじってるの!
士郎くんが待ってるわよ!』

りおな『だって寝ぐせが直らないんだもん!
あぁもぅ!何ではねちゃうの!』


私は今鏡の前で寝ぐせを直している。
ボブで内巻きの髪形だけど、寝ぐせのせいで所々髪の毛がはねている。
お母さんは洗い物をしているようだ。
台所からお皿とお皿がぶつかる音や水の音が聞こえる。


優也『りおなちゃん、俺がしてあげるよ。
ほら、椅子にすわって。』

りおな『ありがとう!ユウ兄‼』


ユウ兄はそう言ってドライヤーを使って寝ぐせを直してくれた。
ユウ兄は優しくて、とってもかっこいい私のおじさんなんだ!


りおな『さすがユウ兄‼
ほんと助かったよ!ありがとう!
じゃあ行って来まーす!』


私は通学バックを持って玄関で待っている士郎のところへ走って行った。


りおな『お待たせっ!士郎!
ごめんね。遅くなっちゃった。』

士郎『気にしなくていいよ!
でも結構時間ヤバイよね。
走らなきゃ遅刻かも。急ごう!』


私と士郎は涼しい風が吹いている学校への通学路を走って行く。
私達は高校1年生。
今年雷門高校に入学したばかりなんだ!
士郎とはクラスが離れちゃったけど、なんと親友の秋ちゃんとリカが私と同じクラス!
毎日とっても楽しいんだ!





一之瀬『2人共おはよう!
今日も2人で仲良く登校なんだね。』

秋『ほんとっ。
2人共ほんとの双子みたいに仲良しね。
羨ましい!』


一緒にで登校して来た様子である一之瀬くんと秋ちゃんの2人とバッタリ校門で会った。
2人は今、恋人同士なの!
一之瀬くんが秋ちゃんに告白したんだ。
そのせいでリカはしばらくの間落ち込んですごいことになったけど……


りおな『2人だってそうじゃん!
一緒に登校して来たんでしょぅ。
でも私達は恋人じゃなくて双子の兄妹だよ!
ねっ!士郎!』

士郎『うん、そうだね。
りおなは手のかかる僕の妹だよ。』


士郎はイタズラっぽく笑っている。
少しふくれて見せた私だけど、士郎とは本当に仲良しなんだよ!
でもなぜか中学頃から少しずつ士郎との距離が広がってる気がするんだ。
それが今の私のちょっとした悩み……
私がいつも士郎、士郎って引っ付いているから嫌なのかな。
小さい頃はいっつもかまってくれてたのに。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ