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□隠し事
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隠し事


私の今の悩み。
それは士郎との距離が広がったように感じることだけど……
他にももう1つある。




女子生徒1『キャー////
見て!吹雪くんよ‼
今日もかっこいいー!』

女子生徒2『キャー////ほんとだ!
朝からあの笑顔を見れるなんて幸せ!

そういえば、吹雪くんの親戚のりおなっていう子いるじゃない……
あの子いくら親戚だからって吹雪くんと仲良すぎよね!?
この前なんか恋人みたいに吹雪の腕に抱きついてたし!』

女子生徒3『わかる!
羨ましいけど、なんかムカつくのよねぇ〜。
吹雪くんが優しいからとかちょっと可愛いから調子のってんじゃないの。』


今の女子生徒の話を聞いての通り士郎はとにかくモテるのです……
そのせいで士郎のそばにいる私はしょっちゅう文句や陰口を言われてるの。
小さい頃からのことで慣れてはきたけど……
べつに悪気はないのになぁ。
私はただ、たった1人の親戚の士郎と一緒にいたいだけなのに。


リカ『なんやてぇ!
もういっぺんゆぅてみぃ!
そんなに吹雪が好きでりおなにヤキモチやくんやったら彼女になればいいやろ!
まぁ、吹雪はアンタらなんか見る気もせぇへんやろーけどなぁ!』


いつものように何も言い返さない私の代わりに、リカが今の子達に言い返してくれた。


女子生徒1『な、なによ。
そのくらい分かってるわよ。』

女子生徒2『でも吹雪くんに何回告白しても好きな人がいるからって断られるのよねぇ。』

女子生徒3『ま、まぁ、八つ当たりした私達が悪かったわよ……
ごめんなさいね。』


リカの言葉にびびったのか3人の子達は謝ってきた。


りおな『い、いいよぉ。
高校1年生にもなって子供みたいに引っ付きすぎてる私も悪いよね。
これでも自覚はあるんだけど……
怒らせちゃってごめんね!』


私は謝ってきた3人の子達に慌てて返事をした。
でも……さすがに『ムカつく』は効いたなぁ……


秋『りおなちゃん、大丈夫?
気にしなくていいよ!
みんなりおなにヤキモチやいてるだけなんだから。』

リカ『ほんまやわぁ!
どいつもこいつもりおなに八つ当たりしてぇ!
でもウチらがおるんや!
りおなはりおなの思うままにしていいんやからなぁ!』


2人はそう言って元気付けてくれた。
優しくて頼りになる秋ちゃんとリカ。
私はこんな2人が親友で幸せだなぁ。
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