TWINS☆

□温もり
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りおな『今日は外食ぅっ♪』

士郎『嬉しいのは分かるけど……まずは手を離そぅ///』


久しぶりに外食へ士郎、ユウ兄、お母さんで行くのを楽しみにしていた私。
まだ学校の校内だというのに士郎の手を握り、スキップをしながら繋いだ手を大きく振っていた。

リカ曰く、何も知らない人から見ると仲のいいカップルに見えるという私たち。
ふと周りを見ると生徒達の視線が突き刺さる。


男子生徒1『あれ、士郎とりおなだよな。
あいつら親戚同士じゃなかったっけ?』

男子生徒2『そういえば付き合ってるっていう噂を聞いたことあるぞ。』


耳をすますと、つい今通りすがった男子生徒たちのそんな会話が聞こえた。

付き合ってる!?
なっ!そんなことあるわけないじゃん!

変な噂をこれ以上広がらせないために、私はクルリと体を男子生徒たちに振り返らせる。
そして大きく口を開け、言葉を投げかける……はずだった。


りおな『んぐっ!……んーっ!んーーー‼』


士郎の腕が後ろから伸びてきて私の口を覆ったのだ。
最初は驚いた私だったけど、すぐに負けじと士郎の手を口から外そうとする。

士郎!なんで邪魔するのっ!?

小さな子どもが駄々をこねるようにジタバタ暴れる私を見て男子生徒2人は目を点にしている。


士郎『ごめんね。なんでもないんだ。
ねっ?りおな。』

りおな『んんっ!?んぐーー!んーーっ‼』

士郎『はい、はい。そうだね。
じゃあ行こっか。』


そう言うと士郎は2人に手を振り、私の口を覆ったまま靴箱へと足を進めだした。

違う!私は噂の訂正をしたいのーっ!


男子生徒1『……なんだったんだ?』

男子生徒2『さ、さぁ……』
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