romanzo

□05
2ページ/5ページ





観察2日目

昨日と同じ時間に登校。そのまま机に突っ伏して寝始める。

相馬先輩登校。Tシャツは“眼鏡”
そしてそのまま薫先輩に話しかけるが眠いのか顔を上げずに手を振っただけ。

相馬先輩がわざわざ話しかけてんだからちゃんと返事しろよ。

昼休み、今日はお弁当ではなく購買でパンを購入。
相馬先輩は焼きそばパン、と。

部活には遅れて参加。どうやら日直だったらしい。
鉢嶺先輩のシュークリーム談義に捕まっている。

うん。
僕も経験があるから分かるんだけど、鉢嶺先輩のその手の話は長い。

よくもまぁ、嫌な顔せずに聞いていられるよな。






観察3日目

いつも通りに登校。特に何かするわけではなくぼけーと窓の外を見ている。

相馬先輩のTシャツは“海”
海、いいですね。僕も先輩と一緒に行きたいです。
水を掛け合ったり、砂浜で追いかけっこしたり……

お昼は屋上で薫先輩はお弁当。
相馬先輩はあんぱん、鉢嶺先輩はコンビニ弁当。
偶然を装い僕も合流。

先輩と一緒にランチ!
午後の授業もがんばろう!

でも僕は違うクラスで放課後まで逢えないというのに、同じ教室で授業を受けるなんて!

しかも隣の席で!!!

相馬先輩の隣は未来永劫僕のものなのに!




「……みっちゃん?どうしたの?何か後ろに炎が見えるんだけど……」




鉢嶺先輩がなんか言ってたような気がするけど、よく聞こえなかった。

まぁ、いいか。





次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ