romanzo

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学校内にお菓子やジュースを持ち込んでもいいのだろうか……

いや、俺の歓迎会だから文句があるわけではないが。

まぁ、お菓子とジュースはいいだろう。

しかし、目の前にあるのはピザだ。

そうピザなのだ。

英語表記でpizza

イタリア表記でもpizza

あのピザだ。




「わぁーい、ピザだぁ」




拓磨がコップを配りながら机の上のピザ達にテンションが上がっている。




「今日のチラシに割引券が入っていたからな、部活の前に買ってきた」



「やっぱ、ピザのトッピングにはキムチっすよね!」



「いやあああああああ!!!!ダメダメッ絶ッッッッッッ対、駄目!!!」




うん。
隼人はなんでもかんでもキムチを乗っければいい、という発想を止めた方がいいと思う。
俺もピザにキムチは嫌だな。




「お前ら、そろそろ始めるぞ」




「はーい」




「では、改めて……ようこそメガネブへ!これからよろしく薫。乾杯!!!!」




『乾杯!!!』




「相馬先輩、僕マフィン焼いてきたんで食べて下さい」



「光希、ありがとうな」




それぞれ談笑していると拓磨が話しかけてきた。




「薫くんって好きな食べ物って何?」



「好きな食べ物か、そうだな。ゼリーとかだな」



「おいしいよね。僕はシュークリームがあれば幸せ」




和やかに時間が過ぎていったと思っていたら、鏡が突然ゲームをしようと言いだした。




「題して“今考えてることはなんだろな?お前の脳内はスケスケのお見通しだゲーム”だ」




なんだそれは……




「お題が書いてあるクジを引いて、引いた人が何を考えてるか当てるゲームだ。

例えば俺が“好きな食べ物”というカードを引いたら。
皆が考えて答える。当たったら1ポイント獲得。
負けたら罰ゲームな。
UNOでも良かったんだが、交流を深めようと思ってこれにした」




そう言って鏡はボックスを取り出した。





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