romanzo
□03
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いつものように部室に集まってダラダラと過ごしていた。
そんな中、光希が発した一言。
「そういえば、隼人って仮部員なんですよね。
薫先輩が入部したから隼人が部員である必要ってないんじゃないですか?」
――しん。
一瞬にして部室の空気が変わった。
そしてさらに光希は悪魔のような天使の表情。
いや天使のような悪魔の表情でこう続ける。
「だって元々人数合わせで仕方なく、隼人を入れたわけだし。それも仮部員として」
隼人は額に汗を流してうろたえている。
「え?光希、くん???」
「そう言えば、そうだったな」
「ぶ、部長?」
「隼人が居なくても問題ないよな」
「ええええええぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!
ちょっと待って下さいよ、部長ぉぉぉおおおおおお!!!!!!!!!!」
部室に隼人の叫び声が響く。
「どうゆうことだ、拓磨」
俺は状況が掴めなくて聴いてみた。
つまりは……
部活として活動するには5人以上必要。
メガネブを設立する際、4人までは難なく集
まったが5人目が決まらず。
そこに伊達眼鏡の隼人が入部を希望した。
初めは伊達だということで拒否したが結局他のメンバーが見つからなかった。
そこで仮部員として隼人を入部させ部活として成り立たせた。
しかし俺が入って来たから隼人は要らない。
ということらしい。
つーか、隼人って伊達眼鏡だったんだな。