蒼穹

□真壁一騎の育成日記
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【猫熊椎様キリリク】


原因なんかわからない。
どうしてこうなってしまったのかも、わからない。

どんなに人間の科学技術力があったてしても。
解明できないことも多々ある。

それが、この世界。

しかも、今は黄金に輝く謎の敵対生物がいるくらいだ。

人が突然、幼くなってしまったとしても。

今の世界ならば、首を縦に動かすしかないのだ。
たとえば、それが・・・。





真壁一騎の育成日記





ここ数日、これといった敵の襲来もなく、静かな島だった。
そう、一部を除いてだ。

それは数日前。
忽然と姿を消したのは俺の幼馴染であり、戦闘指揮官様でもあり、恋人でもあった人物。
名を、皆城総士という。

そして突如として現れた、ひとりの少年。
彼を最初に見つけたのは俺だったけど、俺の第一声が、「総士?」だったのを覚えている。
それほどまでに、昔の総士に似ていたのだ。
しかもその少年は、うん、と一つ頷く始末だ。

慌てて遠見先生の元に連れて行くと、先生も今までにないらいに顔を豹変させた。
珍しく混乱している風の先生だったけど、すぐに気を持ち直すと、急いで検査が進められて。

結果、その遺伝子構造や、登録されてる総士のデータと一致することが明らかになった。


その後、まぁ、色々あって、その少年---否、総士は俺の家で保護されることになった。
俺も、総士を保護したい、って手をあげただけある。
それに父さんも快く許可を出してくれた。



その日から、俺と総士の妙な共同生活らしきものが始まった。



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