スマブライダーアクセル
□第二話 レジェンド組み手からの魔法使いライダー!
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早朝。
老害のガノンドロフ以外殆ど寝ぼけ眼の二代目達は早めの朝食を摂りながらそのガノンドロフの話を聞いていた。
ガノンドロフ「―――で、あるからして、ぬしらがたまにやっておる組み手に新たにレジェンド組み手を導入することとなった」
康太「レジェンド……組み手?」
ガノンドロフ「名の通り、儂が現役の時のスマブライダーズのデータを元に作り上げたものじゃ。仕組みはこうじゃ」
レジェンド組み手の説明をガノンドロフは老いた口で進達に説明した。
まずは戦いの舞台だ。それは障害が一切無い終点で行うこと。アイテムは勿論無し。
次に相手は先程ガノンドロフが言った様に友樹達のデータであり、強さは結成当時から大ネオショッカー戦まで強さのレベルを変える事が可能で、動きもその当時と変わらない程である。
最後に、今はライダーとして変身出来ない友樹の師匠仮面ライダー一号おおとり ゲンから叔父の仮面ライダーJの五代 典之までのデータもあると言う。
ガノンドロフ「―――さて、まずはデモンストレーションとして、進から」
進「……オレ!?」
ガノンドロフ「まぁ最初は結成当時のデータを使用するから安心せい」
進「え…、あぁ、……ちょっと!?」
半強制的に連行された進を、エメラ達は憐れむ様に合掌し箸を進めていた。
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連れていかれた場所は何も無いだだっ広い空間。百人組み手やエンドレス組み手と同じ空間だ。
歯に挟まった鮭の小骨を取り、腰にアクセルドライバーを巻いた進はアクセルメモリのガイアウィスパーを鳴らし変身する。
【アクセル!】
進「変、身!!」
【アクセル!】
青の単眼に赤い体。仮面ライダーアクセルはいつの間にか持っていたエンジンブレードを構えた。
その彼の目の前から、コツコツと歩いて来る影があった。それはクワガタの様な角、赤い装甲、黒の身体。そして、腰に巻かれた古代のベルト、アークル。影の正体は仮面ライダークウガ・マイティフォーム。進の父・五代 友樹が変身する仮面ライダーであり、スマブライダーズでは最強クラスの腕前を持つ。
アクセル「とーちゃんが相手か……所謂初見殺しって奴かよ…」
自身の父のデータが相手だと知った進は悪態つくが、先手必勝と言うべきか、エンジンブレードにエンジンメモリを装填する。
【エンジン!】
アクセル「行くぜ、アクセル電撃スラッシュ!!!」
【エレクトリック!】
電撃を纏わせたエンジンブレードの刀身がそのままクウガMに振り下ろさせる。