スマブライダーアクセル

□第四話 登場
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今明日夢が変身している響鬼の目の前にいるのは自分の音撃の師匠である笠井 ヒビキが変身する鬼神響鬼である。
双方とも、音撃棒・烈火を手に攻撃を仕掛けあっていた。
しかし響鬼は修行不足の為か、強化体の紅に強化変身出来ない。自分の師の腕を見れば紅になれるのではと言う事で今に至る。

響鬼「師匠ぉぉ!!」

鬼神響鬼『行くぜぇぇ!!』

響鬼の吐く鬼火が鬼神響鬼を包むが、鬼神響鬼の愛刀・鬼牙装刀がそれを響鬼ごと切り裂き、勝負が決まった。



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明日夢は自室で荷物を纏めていた。このままではいけない。弟子と言うのは師匠を越えなければ弟子入りした意味が無い。そう思いながら纏め終えた荷物を背負う。
たまたま明日夢の部屋の前を康太と椋平が通りかけた。何をしているのか尋ねる二人だが、明日夢は何も言わず自室を出た。

康太「おい待て明日夢」

明日夢「……何ですか?」

椋平「…出てくのか?ここを」

明日夢「いえ、屋敷の裏山へ山篭もりするつもりです。僕はまだ修行不足なんです」

康太「紅になれない事に焦っているのか?」

明日夢「そうです。僕の師匠は初代メンバーライダーチームの中では最弱でしたが、僕の役目は師匠を越えることなんです」

椋平「あっそ。なら好きにすれば良いよ皆には俺らが言っておくから」

椋平は言うと、明日夢の肩を叩きその場を去った。



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明日夢が山に篭って一週間が過ぎた。音撃の修行の成果は遅々として上達出来なかった。
食事は彼の使役するディスクアニマルで食べられる茸類や野草を運んできて貰っていた。それに関してはまだいい。彼に取っては音撃の上達以外眼中に無かった。

明日夢「…このままでは……このままでは師匠に合わせる顔がありません!!」

音撃道は一子相伝。自分の一番弟子に受け継がれる流派である。明日夢が受け継いだ響鬼流の他には斬鬼流、息吹鬼流、西鬼流、歌舞鬼流等もある。
歎く彼の近くに、一人の男が明日夢に近付きそのまま明日夢を見下ろしていた。その男に明日夢は見覚えがあった。最近拉致された本郷 雄介そのものだった。

明日夢「雄介さん……ですよね…?」

拉致されたと思われた人物が現に今目の前に居て、しかも無言で冷徹な目をしている。
そんな彼は左腕を腰の辺りに引き、右腕を左上へ伸ばしそれを右上へゆっくりと移動し、最後に右腕を腰の辺りに引き左腕を右上へ伸ばし跳躍する。
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