スマブライダーアクセル

□第五話 首・領・影・会
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ここは空間と空間の間(はざま)にある異次元空間。
GOD秘密検察特務情報機関の基地もそこに存在している。
その基地の最上階こそ、首領であるアポロガイストがテレビモニター型の通信機を介し、ある人物と連絡を取っていた。
ノイズが走った画面から、口周り以外を黄金の仮面に隠したジャーク将軍が、映り込んだ。

ジャーク将軍<……アポロガイストよ。一体どういうつもりだ?>

アポロガイスト「何の事だ?」

ジャーク将軍<人間体のまま二代目達の目の前で、自分は副首領だと言った事だ。何が目的だ>

アポロガイスト「目的など無い。それよりも、感謝するぞ?十二人の被験者の拉致に手を貸してくれた事を」

ジャーク将軍<何を言うか。こちらはこちらで予め秘密裏に拉致した人間の内、星の定めから外れたカスを貴様の所へ一部横流ししただけだ。……まさか、礼を言う為だけに連絡を寄越した訳ではあるまいな!?>

アポロガイスト「…クウガの息子についてだ」

アポロガイストの出した進の話題に、ジャーク将軍は口角をピクリと動かし、アポロガイストの話を聞いた。

アポロガイスト「知っての通り、表向きの活動は二代目達が、裏向きの活動は初代達が担っている。それは知っているな?」

ジャーク将軍<既にスイッチ工場を三つの世界で四つも破壊された………。今静止画像を送る>

画面の向こうのジャーク将軍が手元の操作パネルを操ると、アポロガイストの目の前の画面には鮮明ではないが、それは間違いなく仮面ライダーだった。
黒い体に黄色い角を持ったライダー、日本刀を持った龍騎士ライダー、そして赤いカブトムシの様なライダーが写っていた。見る限り、クウガ・アルティメットフォーム、龍騎・アドベンチャー、そしてカブト・アポロフォームだ。

ジャーク将軍<彼奴らは秘密裏に建設していたスイッチ工場を潰し続けている。それとクウガの息子とどう関係している!!>

苛立ちを隠せずにいた画面の向こうのジャーク将軍は語気を荒げて言った。対するアポロガイストは落ち着いた様子で言った。

アポロガイスト「奴が生まれたのは、超首領様が敗れて数年経ってだ。昭和ライダー達のライダー超シンドロームで得た力でクウガは超首領様を撃ち破った。そのクウガの息子に、ライダー超シンドロームの影響が出ていると言う」

ジャーク将軍<……まさか…また、…また五代の人間に我等が敗れると言いたいのか!?>
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