インフィニット・空我・ストラトス

□紅椿
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あ〜、味噌汁が美味い。赤味噌にナメコはやはり美味い。日本に生まれてよかった〜。
俺、響 輝羅は食堂でナメコの味噌汁を少し啜りホッと一息をついた。実は先程、俺は少し嫌な目覚めをした。
朝一番に一夏の悲鳴で飛び上がった俺は、すぐにそちらに視線を向けた。そこには一糸纏わぬ姿でラウラが一夏と添い寝をしていたのか、まだ眠っていた。
目が覚めた彼女はこれは日本で夫婦の契りを交わした男女の行いだとか言ってたけど、間違った知識教えたの誰だ?それに正しくはラウラが行ったのは夜這である。そしてそれは犯罪であると俺は知っている。
そこへタイミングが良いのか悪いのか、箒が俺達の部屋のドアをノックして、一夏を朝食に誘おうとしての事だろう。悟った俺達は今この状況をどうにかしようとするのだが、何故かラウラが一夏に寝技を決める始末。そこへ案の定、箒が俺達の部屋に入室。そして状況を把握したのかしていないのか、箒がいつの間にか木刀を装備して一夏に襲い掛かった。
俺はと言うと、面倒事に巻き込まれたくないので、三人を置いて今に至る。

輝羅「今頃織斑先生に雷落とされてたりしてな」

因みにこの時気のせいか一夏の断末魔が聞こえてきた気がしたが気にしないでいた。
最後に茶を飲もうかと思ったその時、やや袖が伸びた同じクラスの布仏 本音…だっけか?一夏が名前が覚えておらず『のほほんさん』と言うあだ名で呼んでいたのを俺は覚えている。

本音「お〜…びっきーだぁ〜」

やや間延びした声で俺に向かって手を振っていた。

輝羅「よっ本音」

本音「よかった〜、びっきー名前覚えてくれて〜。おりむーも名前で呼んでくれればいいな〜」

輝羅「いいじゃねぇかあだ名でも。それくらい信用してるってことだろ(多分)」

本音「それもそうだね〜。そうだ、席一緒にいいかな?」

輝羅「あぁ、いいぜ?つか、俺食後の茶飲もうとしてたんだけどな」

と言って俺はもう一口茶を啜った。
すると、視線の端に誰か居たのが見えた。未確認生命体(グロンギ)の連中かと思ったが、その正体は金髪のツインテールという髪型をしたうちの生徒だった。だったのだが、荷物を持ちながらその場で立っていたのだ。




食後、俺はその女子の所へと向かった。まだその場から移動していなかったことに安堵した俺は彼女に声を掛けた。

輝羅「君……は?」

すると、俺に気が付いたのか、彼女は膝立ちの姿勢になり右掌の上に差出ながら古風な自己紹介をしていた。
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