インフィニット・空我・ストラトス

□再会
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クウガM「うぉりゃぁぁぁぁぁ!!!」

ズ・メビオ・ダ「がぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

夏休みに入った俺は実家に戻る途中未確認生命体第五号雌豹種怪人ズ・メビオ・ダと戦闘した。奴のゲゲルは明かしてもらえずそのまま俺はメビオをキックで倒した。
路地裏だったのが幸を奏して誰にも見付かることなく、且つ奴の俊敏さも存分に発揮できなくて、ラッキーっちゃラッキーだった。
その後俺は新しい掃除用品を買って帰路につく途中、暴漢に襲われそうになっているあいつを見掛けた。




少女は何故自分が男三人に路地裏に連れてこられたのかを思った。きっかけは些細な事。擦れ違いに三人のリーダー格であるのっぽの男の足を踏んでしまった事。
女尊男卑のこの世の中、踏んでも詫びない女性は少なくないが少女はそうではなく、踏んでしまった事を謝罪した。しかしのっぽの男とその取り巻きであろうデブとチビの男は、今の世の中ですっかり卑屈になっていたのか、少女の謝罪を聞き入れようとはしなかった。

「あ、謝ってるのに……!何で聞いてくんないのよ!!」

「るせー!何がISだ、何が女尊男卑だ!俺達はただ普通に真面目に暮らしていたのによ、そいつの御蔭で俺は奴隷だよ!」

「そーなんだな。町へ出れば人をハンガー扱いして、拒めば警察に突き出すなんて、ひど過ぎるんだな!」

「出来る前までは俺ら男はんな事しなかったんだよ?!おかしいよそんなの!!」

のっぽ、デブ、チビの順にそれぞれ溜まっていた鬱憤を少女に吐き出していた。
三人の言い分に、少女は同情する。自分も町へ出ればそのような光景を見ることは少なくない。だからといって、今彼等のやることは許される事ではない。
三人は暴走し、のっぽが少女の服に手をかけつつ己の欲望を吐いた。

「こーなったらよぉ、俺達の手で調教してやるぜ!!」

「やるんだら全裸なんだな!」

「脱がしちゃうぞ〜!」

その時、路地の入口からザッと輝羅が現れ、三人に向かって声を荒げながら言った。

輝羅「このっ、ボケナス共がぁぁ!!」

その一声に、三人は怯み少女は隙を見て三人から離れ輝羅の後ろに逃げる。
反論しようとするのっぽ達三人だったが、何処か目が本気だった輝羅の口撃が彼等を黙らせた。

輝羅「お前等は解ってない。解ってない!!そもそも全裸に萌えは無い。服は脱がしても靴下は脱がすな!例え御天道様が西から昇る事があろうとも、これは絶対絶対萌え業界の鉄則なのだぁぁぁ!!!」

叫びながらのっぽ、デブ、チビの順に殴り付ける輝羅。それでもまだ輝羅は口撃は止めなかった。
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