インフィニット・空我・ストラトス

□青龍
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突然だが俺は定食屋の唐揚げ定食が好物だ。特に今俺がいる馴染みの定食屋の五反田食堂の唐揚げ定食は、他の定食屋よりも衣がサクッとして中の鶏肉が噛み応えがあってウマイ。
食後、俺は料金を支払って店を出る。

楯無「ヤッホー!」

店を出てすぐに、俺の通っている学園の生徒会長が目の前に居た。
前からこの人はヤバイと、本音が言っていた。嫌な予感がする。
すぐさま俺は会長の手をかい潜り、俺の実家へと走り出す。が、チラッと俺が後ろを向くと会長が俺の後を追っていた。

楯無「ちょっとー、きれーなおねーさんがいるって言うのに早速無視ー?」

輝羅「無視もしたくなりますわっ!貴女に関わると録な事が無いって有名なんですよ?!捕まって何されるか!!」

楯無「だーいじょーぶだって!!」

輝羅「アンタに捕まったら……俺の貞操がぁぁぁぁ!!!」

楯無「そんなことしないから。多分ね」

輝羅「魅緒ぉぉぉぉぉぉ!!!」

そして、俺が捕まったのは、言うまでもない。




連行先はIS学園の生徒会長室だった。服装も制服に着替えさせられた俺は、会長から渡された数枚の衛星写真に驚愕していた。
飛蝗の姿をした未確認生命体第六号、ズ・バヅー・バが自身のターゲットである人間をその手で殺している写真だ。その他には、俺がクウガに変身している時の写真まであった。

輝羅「…奴ら……未確認の情報はこれだけですか?」

楯無「ええ。どういう訳か情報操作されていて、犯人も猟奇的な殺人鬼になっているわ。写真が手に入っただけでも、幸運よ」

先程のおちゃらけた装いを消した会長は、真面目な口調で俺の質問に答えた。
幸運なモノか。人が何人も死んでいるんだ、殺されたんだ。それなのに幸運なんて言葉を使うだなんて、いくら会長でも俺は許せない。そう思っていたのが俺の顔に表情として出ていたのか、会長は申し訳なさそうな表情をしていた。

輝羅「もう終わった戦いが、繰り返されているだなんて……」

楯無「…あなたは、戦いたくないの?」

輝羅「…え?」

楯無「あなたが戦わなかったら、前の未確認事件以上の被害者が出るわ。あなたはそれをどうするの?」

輝羅「決まってます。俺は……戦います」

俺がそう言うと会長は俺に見せた写真を、机の引き出しにしまい込んだ。

楯無「それと、この学園内で、あなたが未確認生命体第四号と言うことを知っているのは?」

輝羅「織斑先生と一夏、篠ノ之 箒と中国の代表候補生鳳 鈴音、イギリスの代表候補生セシリア・オルコット、フランス代表候補生シャルロット・デュノアとドイツ代表候補生ラウラ・ボーデヴィッヒです」
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