デジタルモンスターズ 選ばれし戦士達 GENERATION

□第十話 交わる戦争
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聡獣郎「儂が"PSLD"長官の東 聡獣郎である」

開口一番、東 聡獣郎は八神 優斗、竹之内 ナナ、飯田 千代里を呼び出し、最早テンプレと化した台詞を叫ぶ。
あの"War Game"から数ヶ月。無事高校を卒業したテイマー達は、正式に"PSLD"の隊員として迎えられた。この組織には制服は無く、優斗はベージュのカーゴのロングパンツに黒のパーカー姿、ナナはデニムに青のトレーナー姿、そして千代里は赤と黒のチェックスカートにブラウスの上にカーディガン姿だった。
今回の三人の任務。それはデジタルワールドに向かい、同じく正式な隊員の大松 小松と合田 番著との五人で四天王を倒せとの命令だ。
"War Game"時、リリスモンを相手に戦った番著達は惜しくもリリスモンを逃がしてしまったそうで、今回の任務はその落し前に当たる。
三人は聡獣郎に礼をすると、デジタルワールドへ出発するのだった。




デジタルワールド。
五人が到着したデジタルワールドは、優斗とナナが訪れた時とは違って思えた。それもそのはず、デジタルワールドが幾つかのゾーンに別れてしまった。そう、これも…

優斗「四天王の仕業かっ!?」

と、某太陽の子の様な台詞を吐いた優斗はデジヴァイスで今いるゾーンを調べた。

優斗「今いるのは……アドベンチャーゾーン?」

番著「……と言うと、あの太一や大輔が駆け巡ったゾーンでごわすか?」

ナナ「多分そうよね。テンプ湖にファイル島まであるもん」

小松「しかし、ゾーン間の移動はどうするで御座るか?」

千代里「まぢわかんないんですけどー」

デジヴァイスが示すゾーン。それはかつて、八神 太一、本宮 大輔等の選ばれし子供達が冒険した舞台を指す。その他のデジタルワールドには、テイマーズゾーン、フロンティアゾーン、セイバーズゾーンが存在する。
当初の目的である四天王の居場所を探り、これを対処せよとの事。アドベンチャーゾーンに四天王の居場所と思われる反応は残念ながら当然無かった。
長距離の移動の場合は番著のラプタードラモンと優斗のメタルグレイモンが最適である。
これから行く先は、四天王が居たとされたスパイラルマウンテンだ。早速番著はドルモンをラプタードラモンに進化させた。乗り込もうとしたその瞬間、ラプタードラモンの周囲に砲弾が落ち爆発を起こす。
優斗達の目の前には、黒い記事に英デジ文字でダークネスバグラ軍と書かれた旗を掲げたトループモン達や、イーヴィルリングを装着したリボルモン達、そしてそれらの隊長だろうメタルエテモンが高々と名乗りをあげた。

メタルエテモン「ほーっほっほっほ!!あちき達はダークネスバグラ軍のメタルエテモン様よぉ!」
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