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□Episode9 喧嘩番長…海と水着と専用機
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ラウラのIS暴走から、一週間近く経った。
その間に部屋割も変わり、シャルロットはラウラと、箒は同じ組の鷹月と言う女子生徒と。そして太一は一夏と相室になっていた。その決定に、一夏と箒とシャルロットは少し落胆し、残りの女子の一部では卑猥な妄想ばかりを浮かんでいた。
夏本番のこの日、太一はふとした違和感によって目が覚める。そして、太一がその違和感の正体を見た瞬間、違和感の正体も目を覚ました。

太一「……あ、ぁ……?!」

ラウラ「おぉ、もう朝か。嫁は朝は早いな」

その正体はラウラで何故か半裸だった。と言うか全裸に近かった。

太一「おっ、お前なぁ!何人の部屋に入ってんだよ?!」

ラウラ「ん?日本の文化では気に入った奴を嫁にすると言うのを聞いた。ならば夫婦が同じベッドに寝るのは何も可笑しくは無いだろう?」

太一はラウラが冗談で言っていないのは分かっていた。そのラウラに先程の誤った文化を誰かに教えられただろうと予想は出来た。
少しして一夏が起床し、更に一夏を朝食に誘いに箒まで来て、その後は…織斑 千冬の出席簿クラッシュが太一とラウラの頭に落ちた。



★☆★☆★☆★



食堂にて、太一は一人餃子定食大盛り大蒜抜きを黙々と食べていた。
一夏は既に箒と朝食を済ませており、今頃は今度の林間学校の水着を新調しに出掛けているのだろう。セシリアや鈴音とはまだ行き会ってない。

シャルロット「おはよう太一。今朝は散々だったね?」

太一「お、シャルロット…まぁ…な」

元ルームメイトだったシャルル・デュノアことシャルロット・デュノアはそう言いながら太一の隣に座った。現在はラウラとルームメイトである彼女は、今朝のちょっとした事件を知っている。
最初の話題として、シャルロットは太一に今日の予定を聞いた。

シャルロット「ねぇ太一。今日何か予定ってある?無いならさ…僕と……」

太一「買い物か?」

シャルロット「そ、そう!ほら林間学校近いでしょ?新しい水着とか買おうかなー、何て!」

太一「そだな。じゃあ飯終わったら行くか?」

シャルロット「うん!(やったー!お母さん、僕やったよ!!)」



★☆★☆★☆★



モノレールに揺れること数分。到着した駅に降り立つ太一とシャルロットの背後に、何故かセシリアと鈴音が目の輝きを失いながら二人を見ていた。

セシリア「鈴さん」

鈴音「何よセシリア」

セシリア「私、夢を見ているのでしょうか?」

鈴音「これ、現実。よし、殺そう。今決めた」
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