スマブライダーアクセル

□第四話 登場
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彼の臍を中心に風が舞い、彼の姿をかの有名な仮面ライダー一号へと変身を完了させた。
そもそも、仮面ライダーと言うのは元々秘密結社ショッカーの改造人間飛蝗男として改造された改造戦士である。その被験者の名は本郷 猛。彼こそがライダーの始まりと言える。
その仮面ライダー一号が今、明日夢に向け拳を突き出した。

一号「ライダーパンチ!」

明日夢「くっ!」

間一髪、ライダーパンチを避けた明日夢は音角を展開し、指で鳴らして響鬼へと変身を完了させた。

響鬼「……GOD秘密検察特務情報機関の刺客。一号ですか……」

一号「ライダーチョップ!!」

冷静に言う響鬼だが、お構い無しに一号が鋭い手刀を響鬼に繰り出す。負けじと鬼爪を展開し、交差して一号のライダーチョップを受け止める。だが響鬼の力負けか、徐々に押されて行き、文字通り崖っぷちに追い込まれた。
尚も踏ん張る響鬼だが、どうする事は出来ない。
その時、一つの電子音が鳴った。

【ウォーター プリーズ】

その電子音は紛れも無く、エメラの腰に巻かれていたウィザードライバーだった。

【スィ〜…スィ〜…スィ〜…スィ〜…!】

ウィザードW「お待たせ、明日夢」

響鬼「エメラさん!?どうしてここに…?」

ウィザードW「細かい事は気にしないで」

【ルパッチマジックタッチゴー!リキッド プリーズ!】

突然の登場と共に液状化するウィザードWは一号を拘束するとそのまま体を元に戻し羽交い締め…ではなく、一号の右脇からヘッドロックで首を固定し両足で一号を挟んでいた。
忘れている読者もいるだろうが、ウィザードW(ウォーター)に変身しているのはエメラ・ヤマト。リンクの娘である。
一瞬呆気に取られた響鬼は我にかえるとバックルの音撃鼓・火炎鼓を一号のベルトであるタイフーンの上に着ける。それを確認したウィザードWは再度液状化し一号から離れ、同時に一号へ清めの音撃を響鬼が叩き込む。

響鬼「音撃打、爆熱連打の型ぁ!ハァッ!!」

音撃棒・烈火で清めの音撃を叩き込む。指先、爪先、マフラーの先にまで清めの音撃が浸透していく。
あともう少し。あともう少しで成功する。そんな時に、赤い閃光が響鬼だけを包んだ。

「キングストーンフラッシュ!!」

音撃が中断されたからか、火炎鼓から開放された一号は赤い閃光、キングストーンフラッシュを放った本人の隣に向かって移動する。
放った本人は黒い体をした仮面ライダーブラックだった。
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