スマブライダーアクセル

□第六話 魔導龍の導き
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これこそが噂の魔導龍…ウィザードラゴン。
ウィザードラゴンはアクセルとエメラが視界に入ると、挨拶代わりの轟音に近い咆哮をあげた。

アクセル「……何なんだよ、こいつは…?」

エメラ「とにかく戦って見ないと解らない」

【ドライバーオン プリーズ】

エメラ「変身」

【フレイム プリーズ】

フレイムスタイルリングの魔力を読み取ったウィザードライバーは赤い魔法陣を展開しエメラを包み込んで、ウィザードフレイムスタイルへと変身を完了させた。続けてコネクトリングを使用し、展開した魔法陣から愛用のレイピアを取り出すと、アクセルと共にウィザードラゴンに切り掛かった。

【ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!!!】

ウィザード「はあぁっ!」

アクセル「でぇりゃっ!」

振り下ろされた刃はウィザードラゴンを切り付ける事が出来ず、逆に吹き飛ばされてしまった。
余程頑丈なのだろうと確信したアクセルは、エンジンブレードにガイアメモリを装填。マキシマムドライブを解放し、突撃する。

【アイスエイジ!マキシマムドライブ!】

氷河期の記憶を宿したアイスエイジメモリのマキシマムドライブはエンジンブレードの刃を絶対零度の氷が纏い切れ味を増した。
切り掛かるアクセルだが、ウィザードラゴンが爪で応戦する。十合程刃と爪がぶつかり合い、やがてアクセルが吹き飛ばされてしまった。

ウィザード「…進!」

アクセル「……っ、エメラ後ろ!」

吹き飛ばされたアクセルの名を叫ぶウィザードだが、その時ウィザードラゴンがウィザードに目掛けて突進した。
避けようとするが間に合わず、ウィザードラゴンは何とウィザードの体内に侵入してしまった。ウィザードラゴンが入りきると、ウィザードの変身が解かれエメラはそのまま地面に倒れ伏せてしまった。
アクセルは変身を解くと、エメラの元へ走り彼女に何度か声をかけるが、目を覚まさなかった。

進「エメラ…、おいしっかりしろよ!おいっ……エメラ!!」



///



エメラ『ここは……?』

エメラは何も無い暗い空間にただ一人で立っていた。何処まで歩いても果てない闇が広がっているだけ。
すると、目の前に何処からかウィザードラゴンが出現した。変身して戦おうとするエメラだが、腰のベルトは勿論変身用のウィザードリングすらもなかった。
その対応にウィザードラゴンはエメラに語りかけた。

ウィザードラゴン『ここはお前のアンダーワールド。精神世界といえば解るだろう』
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