インフィニット・空我・ストラトス

□雪羅
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ズ・ゴウマ・グ「どうしたクウガ!痛くも痒くもないぞ!貴様の腕はそんな物か?!正直失望した!!」

クウガM「てめぇなんざに言われたかねぇ!他人(ダグバ)の力を自分のモンにした奴にな!」

敵な筈なのに俺に急に褐を入れたゴウマにだけは言われたくはない。
トドメを刺しに来たのか、飛翔して一度距離を取りミサイルの如く俺に突撃する。対する俺も少し距離を取り、迫るゴウマに向け助走を付ける。突撃するゴウマに擦れ違い様に俺のキックが直撃する。奴の脇腹に封印の紋章が刻まれ、そこから奴のベルトのバックルへと封印のエネルギーが流れついにゴウマは爆発四散した。
変身を解いた俺は旅館へと戻り、待機状態のフリーダムの電子時計を起動する。気が付けば2時間は経っていた。果たして一夏達の作戦は成功したのか、それとも失敗したのか…。後者はとにかく否定したかったが、紅椿を起動した直後の箒の言葉と態度に不安になってしまう。
旅館内の廊下を歩き、俺は作戦指令室へと向かう。良いニュースが聞きたかったからだ。しかし、目の前から目を真っ赤に腫らして泣きじゃくるメアナと、不安げな表情の鈴がそれを否定した。
泣きじゃくるメアナの頭を撫でながら俺は鈴から事情を聞いた。

輝羅「おい鈴……まさか…」

鈴音「…そう。そのまさかよ」

鈴の口から告げられた事実に、俺は黙って耳を傾けた。
福音に最初の一撃を外してしまったが、何とか渡り歩く一夏と箒。しかしその近くで密漁船が視界に入ってしまったと言う。この近くの海域は既に教員部隊によって閉鎖されていたのだが、いつの間にかその海域に密漁船が居たのだ。
箒は密漁船など構うモノかと紅椿の性能をフルに活かし福音を翻弄して行くが、一夏が密漁船に当たってしまう流れ弾を雪片で防いだ。その事に対し箒と一夏が口論してしまい、一夏の言葉に箒は自分の行いを省みて攻撃の手を止めてしまった。そこを狙って福音が全砲門を解放し弾丸の嵐を一夏はその身を以て箒の盾となり、現在意識不明に。

鈴音「これが事実よ。今は千冬さんが待機命令を出しているけど……って、輝羅あんた何処に行くつもりよ!」

輝羅「決まってるだろ!行かせろ!」

鈴が俺の袖を掴んで放さない。それでも俺は行く。途中でセシリアも加わり、シャルロット、ラウラまでも俺の進行を邪魔する。

セシリア「いけませんわ輝羅さん!今一夏さんはとても話せる状態ではありませんの!!」

輝羅「…放せ」

シャルロット「そうでなくても…僕達には待機命令が…!」

輝羅「放せ」

ラウラ「とにかく今は…!」

輝羅「放せって言ってるだろ!聞こえないのか?!」
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