テニプリパラレル。
□赤岳姫
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「赤岳姫!赤岳姫ぇ!!」
「めぇ覚ましてよ!」
「くそっ…誰がこんな」
赤岳姫は棺に入れられ、周りでは小人たちが泣いています。
「自分ら、どうしたん?」
すると、とおりすがりの王子様が話しかけてきました。
「赤岳姫が…しんじゃったんだC〜!」
「赤岳姫って、この人か?
「そうだけど?」
「可哀想に…生きてるときはもっとべっぴんさんやったんやろな…」
すると、王子様が赤岳姫に近づき、その唇にキスを落としました。
その光景は名画にでもなりそうなほど美しいものでした。
「めぇ、覚ましてぇな…」
「んんっ……!あっれ…俺…」
「あっ!目、あけたC〜!」
「よかった!本当に…」
「赤岳姫、そこの王子がお前を助けてくれたんだぞ?」
「え?」
赤岳姫が見ているのは、少しはねた青い髪に、丸いめがねの綺麗な顔をした青年だった。
「なぁ、赤岳姫、俺のお嫁さんにならへんか?」
「!!……はい、よろこんで」
こうして、赤岳姫と王子様は結婚しました。
「なぁ侑士、助けてくれて…ありがとな///」
「かまうことあらへんよ。それに、こうしてであえたのは神様のおかげや」
「そう…だよな」
「だから、この話はもう終いや」
王子様が赤岳姫にキスをして、2人は笑いあいました。
こうして2人は末永く幸せに暮らしました。
end
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