忍岳。
□しりとり
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「ゆうしー」
「なん?」
「つまんない」
「んなこと言われてもなぁ…」
「しりとり付き合え」
「…ええよ」
「じゃあ、『り』から。りす」
「すいか」
「かす汁」
「ル○ン三世」
「……いろいろ有ったよな、今年も」
「もうそろそろ、卒業やで?」
「でも、実感わかねぇよな」
「なにしても、氷帝っちゅーことには変わりないからな」
「(また『な』かよ)なんといっても、この3年間で一番嬉しかったのは、侑士と出会えたことだし」
「(デレた!?)しかも、俺が転校してこなかったら逢えなかった」
「これって濁点つけてもいいの?」
「ええよ?」
「…大好き」
「!…奇遇やな、俺も大好きやで?」
「あ、カウントダウン、始まった」
「しりとりは?」
「もういい。…侑士」
「なん?」
「来年も、俺を愛してくれる?」
「あぁ、当たり前や」
「ゆうしー」
「なん?」
「キス、して?」
「…ええよ」
唇が重なったと同時に、テレビからは、わあっという歓声が聞こえた。
end