土沖。

□喧嘩するほど仲がいい!?
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沖田side

「土方さんが悪いんでィ!」

「俺が何したってんだよ!」

俺と土方さんはただ今絶賛喧嘩中。きっかけは些細なことだったが、悪態をつき続けた俺に苛立ったのか、土方さんも応戦してきた。

「何が何でも土方が悪いんでィ!」

「…そうか。なら、もういい」

土方さんはそう言って立ち上がると、氷のように冷たい目で俺を見て部屋を後にした。その目とかち合った瞬間体が動かなかった。

「…ちっ。なんなんでィ」


その喧嘩の後から土方さんとは一言も話していない。見回りもいつの間にかシフトが変えられてて一緒ではない。数日経つと姿すら見なくなった。気になって山崎に聞くと、予想外の言葉が帰ってきた。

「あぁ、土方副長なら有給をとって花街に行きましたよ」

「っ!…そうかィ。もう行っていい」

山崎にそう言って、襖を閉める。花街…俺が一番嫌いな場所だ。何故なら、俺が土方さんと付き合う前、土方さんはよく花街に行っていた。付き合い初めてから俺が花街が嫌いだということを教えたら、もう二度と行かないって言ってくれたのに。

「うそつき…」

ふと本音がもれてしまって、頭を抱えた。

 
 
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