跡日。

□甘えたな彼
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次に目が覚めたときは、もう頭がスッキリしていた。右手がとても温かい。視線を下へやると、俺の手を握ったまま眠る日吉がいた。起こさないように上半身だけ起こす。

「俺から…手握ってろっていったのか…」

少しずつ記憶が鮮明になっていき、顔が熱くなる。

「風邪、うつってたらごめんな?」

弱っているお前をみていたくなかったから、部屋に入れないように言っておいたのに…。

「でも、うれしかった…」

こんなとこ、日吉にきかれたら笑われちまう。
でも、日吉なら…

弱い自分を見せられるのはお前だけだから。


end
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