君は僕の歌
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「名無しさん氏〜!メイク行くよ〜ぅ!」
「ミンジ!もう?!」
「もうじゃないよ〜ヨジャは準備に時間がかかるんだからっ!」
ミンジは韓国出身のメイクアップアーティスト。
彼らのツアーやライブには必ず彼女が呼ばれる。
今日は私の専属になると名乗りを上げてくれた。
「名無しさん氏、肌カッサカサやん…」
「ゆうべ全然寝れなくて…ってゆうかなぜ関西弁!」
「あぁ、私大阪に留学してたからたまに出るんよ…パック持ってきとったっけ…あ、あったあった。」
ユチョン以上にネイティブだな…。
「名無しさん氏の人生で一番キレイにしたげる。」
ミンジはパックを私に貼り付けながらウインクした。
「付けまつ毛こっちのがいいかな…」
ミンジは真剣に付けまつ毛とにらめっこ中。
「ミンジや…誰も私なんて見ちゃいないからそれなりに仕上げてくれれば良いよ…」
「アカン!今日の影の主役は名無しさん氏なんやで!絶対サジンも撮られるのに適当になんか出来るかいな!」
「ひぃっ!み、ミアネヨ!」
「分かったらジッとしとって!」
チャンミンよりドSかもしれない…