清月番外編

□好きになるまで。
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精通した日、神様が帰っておいでと暖かな炎の手で僕を包んだ夢を見てから自分が月姫で、僕が本来在るべき場所が此処ではなくて月だと判り月にいる神様に焦がれ始めた小5の秋。
17歳になれば月の兎が迎えに来てくれて、僕は神様に抱かれて死ぬ幸せが在る。
だから、17歳になるのが待ち遠しかった。
それと、17で死ぬのだから悔いが無いようにやりたい事はやってから死のうと決めた。

死ぬのは怖くない。
神様に愛され僕は還るだけなのだから。

育ててくれたおじいちゃん、おばあちゃんは僕の事を知っていた。
僕を拾った日の夢で神様が夢で告げたらしい。
所詮夢だと思っていのに僕自身が月姫の事を言ったら凄くショックを受けておばあちゃんが寝込んでしまった。
寝込んでしまったけど、僕は月に帰ることを望んだし、いつもと変わらない日々を望んだから何時もの変わらない日々に、週末は日帰りで旅行することが増えた。

けど、困った事に普通に生活を送れても少々寝不足な日々を送っていて、精通してから僕は性欲が強くて何度自慰をしてイっても治まらず寝るのは夜中は常だった。
時々学校のトイレでもシた。

性欲を抑えようとしたけど結果は惨敗。
寝不足な小学生から中学生になって、清月学園に入学していた僕は寮生活に変わった。

そして寮生活で僕の性欲が盛んだと同室の先輩にバレてしまい、先輩に体を開かされ、先輩と体の関係ができたら夜に寮の地下へ連れられてロウソクの灯しかない部屋に押し込まれ先輩以外の人に体を開かされた。

地下に何度も連れられいつの間にか僕は華の桜と呼ばれていて、昼間の学校で襲われても守ってくれる狼が付いて、相手を運んでくる鳥が居ることを知った。

この地下は一部の先生、生徒しか知られていない場所であるらしい。

僕以外にも華は居て男同士で体を重ね合っていた。

まさにこの地下は遊郭の茶屋。
表では裏茶道部と呼ばれている。


先輩に連れられて来ていた地下の茶屋だったが何時しか一人でも来るようになって、鳥とも話すようになった。
僕自身、嫌では無かったから逃げずに華をやり続け、人と体を重ねると一人虚しく自慰をする時より性欲は早く発散出来た。(と、言っても大抵相手が先に果ててしまうけどもマシだった)

まぁ、初めて先輩に体を開かされた時は流石にショックを受けたし、地下で他の人に開かされた時もショックを受けたけど……馴染んで慣れてしまった。

地下に来る人は色々だから足を開いて抱かれるだけでなく童貞を抱きたい人も居るわけで僕はその人で童貞を捨ててしまったし、抱き方を覚えたら抱く方がしっくりきて人を抱く方が増えてドエムな人からどエスに調教されたのは不本意だったけどドエム相手が増えた。


普通の委員長と呼ばれて特に仲の良い友達は作らず広く浅く長いものに巻かれ時に狼の春日井先輩に守られる学園生活。
鳥が運んだ人を相手に身体を重ねる淫らな地下の夜の生活。

寝不足は変わり無かったけど慣れと言うのは怖いもので3、4時間睡眠が通常になって生活をしていた。


そんな中学の3年間を卒業して高校生になった僕。
後はこのままの生活をして月に帰るだけだと思っていた。



けど、人生と言うのは何が有るか分からないもので、


「今年、外部から1人入るらしいぞ」
「外部?」
「清月の高等部を受験した奴のこと。補欠だったけど学園長が合格にしたってさ」
「ふーん」
「興味いか?」
「無い」


伴場先生から聞いた外部生情報。
まさか僕が外部生に振り回される事になるなんてこの時は微塵にも思ってなかったし関わろうとも思っていなかった。


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