短編集

□拘束された激情
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杉田の手には大きめの袋。

よからぬものが入っていることくらい解っていた。


「クソッ!次は何しようってんだよ!!」


杉田は気色悪い笑みで近づいてくる。

「さあ〜、何かなぁ〜?」

言うと、杉田は袋の中からクリップみたいなもんを取り出した。

「取りあえず南くんのカワイイ乳首に、お飾りでもしてあげようか」


コードみたいなのが繋がっている。

正に電極のようだった。

しかもコードの根本は袋のなかだ。

「よせ!やめろ!」

だが、聞き入れられることなく、クリップは取り付けられる。
「痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇ!!
とれよこれ!痛ぇんだよ!!」

「ダーメ。そんな口汚いとスイッチ押しちゃうよ。
そしたら南くん感電しちゃうかもね」

俺は口を閉ざす。

感電する、といわれればそうする他なかった。

「お、やればできるじゃないか、南くん。
さて、じゃあ次は…」

杉田は、俺のズボンのベルトに手をかける。

「…!よせよせやめろ!!!!」

ズボンが下ろされないよう足に力を入れたが、無駄な努力に終わった。

さらけ出された下半身に、俺は情けなくて顔を伏せる。


クソッタレ。


何で赤の他人にこんなマネさせられてんだよ。


杉田は、俺の思いなど露ほども知らずに、バカみたいな明るい顔で、

「まず、これやってみようか!」

見せられたのは、円筒形の何か玩具みたいなもん。

先端にはコードが繋がってる。
俺は、大体の予測が付いて

「やめろ!そんなもんつけんな!」

だけど、やっぱり杉田は気味の悪い笑みで俺を無視し

その円筒形のものを俺のに装着した。

「弱中強、どれがいい?」

「どれもよくねー!
早く外しやがれデブ!!」

「…そう。いきなり中なんて、やる気満々だね、南くん」

言ってねーよ!

と言う前に振動が伝わってきた。


「あっ…、ぐっ!
これ…、んっ、とめ…、あぅっ、とめろよ…っ!」


杉田は、完全無視で俺が悶えてるのを笑顔で見てやがる。


「はっ…あぁっ!!」


俺は、耐えきれず射精してしまった。


それでも続く刺激に、腰がひくつく。


その様子に杉田は、

「じゃあ、次の段階行こうか」

言ってまた、袋の中に手を突っ込む。


取り出したのは、なんとも形容しがたい形をした道具。


俺だって男だ。

その道具がなんなのかくらい俺には分かった。


そっち系の本にはよく出てくる道具だ。


俺の額に、冷や汗がながれた。

「ま、さか、それ、突っ込む気じゃ…」

「そのまさかだよ」

杉田は、バイブになんかのジェルだかローションだかを塗りつける。

それは先端にはイボみたいな丸い突起がついてる上、
かなりデカめのサイズだ。

杉田が、俺のケツの穴にもローションをぬりたくる。

ものをしごかれていながらにして、俺の思考は凍った。

バイブの先端が、添えられる。


「やめろーーーーーーっ!!!!!!」


ズゴッと押し込められるそれ。

俺は、ショックで言葉を失ったが、やがて


「おかしいな〜、潤滑油塗ったのに…。
狭いのかな〜。南くん力抜いて。じゃないと入んないよ〜」


押し込められたバイブは半分も入っていない。

それなのに、メキメキと悲鳴をあげる下半身。

ものをしごかれている快感も忘れて、俺は痛みのあまり絶叫する。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あああっ!!!!
痛いっ!痛い痛い痛い痛い痛いいっ!!
死ぬっ!殺されっ…、死ぬっ!!
あっ、う゛あ゛あ゛ああああああああっ!!!!」


「力を抜くんだよ南くん!
じゃないとお尻切れちゃうよ!!」


お前がそれを抜けばいい話だろうが!!

そう思っても、思うように声が出せなかった。

息が詰まったように、呼吸さえまともにできない。


と、ピリッとした感覚がして、同時にバイブが奥まで入った。

「ほらぁ、言わんこっちゃないよ。
まあいいか、そのおかげで全部入ったし」

じんじんと裂けた場所が痛む。

だが、押し込む力がなくなったからだろうが、悲鳴をあげるような痛みは収まった。


だが、本当の地獄はここからだった。

「準備万端!
お待たせ南くん。ここからは、思う存分気持ちよくなってね」




 
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