漆黒の魔導師

□小ネタ集
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【激怒】


カ「ルシエルのケチー!!」
ル「馬鹿者が!いいな!二度と勝手に薬品室に入るな!そして、今度こんなマネしたらただでは済まさんぞ!!」
カ「そんなぁ〜」
エ「何怒ってるんですかルシェさん。新しいお弟子さんに強く当たっちゃダメですよ」
ル「う…、エヴァか…」
カ「そうだよなー!エヴァさん、もっと言ってくれ!」
エ「ルシェさんは怒りっぽい上に、人によって怒り方が違いすぎることがありすぎます!それじゃあ、カイルくんがかわいそうですよ!」
カ「そうだそうだー。俺にばっか激怒して酷いぞー」
ル「待て、これには理由があってだな…」
エ「どんな理由ですか!」
ル「………」
ク「師匠。何かあったんですか?」
エ「あ。クロガネさん。
ルシェさん機嫌悪いみたいでカイルくんに当たってるんです。
一緒に問い詰めて下さい」
ク「まさか。師匠に限ってそんなこと」
カ(うわ、クロじゃん!クロ出てくるなんてやばっ!逃げた方が良さそうだ)
ク「あ!待ちなさい!」
ル「…いや、いい。行かせろ」
エ「?何かやらかしたんですか?」
ル「……エヴァ、お前がいると言い辛いのだが…」
エ「聞かせて下さい」
ル「……」
ルシエルは、しばらく躊躇ってから
ル「……あのガキ、どこで調達したか分からん魔道書を参考に、薬品室の薬で媚薬を調合し、私の飲み物に盛るだけならまだしも、迫ってきやがった」
次の瞬間、クロガネ火山が音を立てて爆発した。
ク「……あいつ…」
メラメラと燃え盛る炎をバックに、逃げたカイルを追いかけるクロガネ。
エ「うわぁ。クロガネさん凄い殺気。
カイルくん大丈夫ですかね」
ル「………知らん」




――――――――――――――

その後、殺されそうになっていたカイルを、ルシエルがクロガネを宥めて救出。
なんだかんだいって、二人の弟子に手を焼く師。
そんな、ルシエルは押しの強いエヴァは苦手な様子…。
ヒステリーの女ほどめんどくさいものはない。(彼女の場合ちょっと違うが)



 
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