漆黒の魔導師

□小ネタ集
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【嬉しい事】



エ「んふふー♪エヴァさん特製クリームたっぷりフルーツパンケーキできあがりー♪
この達成感と完成度!誰かと共感する喜びを感じたいです!
ということで、クロガネさん、一緒に食べましょう!!」
ク「え…。私、甘いものは苦手ですから、御遠慮しときます」
エ「あ…、そうでしたね…。じゃあ、ルシェさん誘いますからいいですよ。
後から来ても遅いですからねー」
ク「あ…、師匠が食べるなら御一緒に…」
と思いきや、書斎から出てきた当人は、
ル「エヴァ、今から臨時召集があるから行ってくる」
エ「そんなー!今、パンケーキ作ったんですけど!」
ル「帰ってからでいいな」
とか、そんな気もないだろうに、さっさと急ぎ足で出て行ってしまう。
エ「もー、嫌がらせにクリーム倍にかけたの書斎の机の上置いておきますよ、ホントに。
しかも、クロガネさん、いなくなってるし!」
彼がルシエル以外に興味がないのは、もはや分かり切ったことである。
エ「もー!!ホントに冷たい人達ですね!!
だから、クロガネさんも、ルシェさんも、顔いいのにモテないんですよ!!バカ!!」
そんなところへドアの開く音。
カ「ただいま戻りましたー…って、なんかいいにおいするな、と思ったらスゲー!!」
エ「あ、カイルくん、おかえりなさい。ルシェさんは会議でいませんよ」
エ「あ、そうなんだ。
ってか、それより、これパンケーキですよね!?メッチャ完成度高ッ!!ヴァルハラってパンケーキの出前とかあるんすか?」
エ「ああ、これは私が作ったんですよ」
カ「マジで!?すげー!!メッチャうまそう!!あ…、俺の分ってあったり…」
この期待している反応に、エヴァはついに満面の微笑みを堪え切れなかった。
エ「勿論ありますよ!!っていうか、クロガネさんもルシェさんも食べないんで2人で食べちゃいましょう!!」
カ「え!!いいの!!?やった!!うれしー!!ありがとエヴァさん!!」
エ「いいんですよ。っていうか、良かったです!
そんなに喜んでくれて、私も嬉しいですよ!
今紅茶も煎れますね!」
カ「じゃ、俺、テーブル片付けますね!」

その後、うまいうまいと言いながら、計3つのパンケーキを完食したカイル。
そんな人付き合いのいいカイルに、何気に救われているエヴァだった。





――――――――――――

共同生活していると、特に女子は共感してくれる相手がいないと、枯れますよね。
そういう面では、カイルはいい奴だと思います。


2017/5/9

 
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