WJ系短編詰込式

□仕事さぼり
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もう一つ団子を口へ放り込んだ。
今度これを土産に、一護のところへ行こうと思う。


「見てわかる。私が言っているのは、お前はまだ勤務のはずだがと……」

「隊長、あんまり難しいこと言ってると、ハゲちゃいますよー」

「!?」

「嘘ですよ。今はただのサボりです」

「何!?お前さっき、休憩時間だとか言ってなかったか」


固まった隊長に噛み付いて来るルキア。
彼女の方はうまく団子でなだめ、隊長にも団子とお茶を差し出した。


「あんまり根詰めると、いくら冷徹隊長でも体ぶっ壊しますよ」

「……」


ふわりと笑いながら言うと、黙って、そして私の横に隊長が座る。
団子で宥められたルキアはびっくりしたようだ。


「少しの間くらい、仕事忘れてくださいよ」

「……あぁ」


小さく返って来る声。
団子には手をつけないが、湯飲みは取った。

ルキアは感動したように私を見つめている。
多分心の中ではこうだ。
そんなに兄様の体を心配してくれていたのだな!


でもね、ルキア。
私の狙いはそれじゃないのよ。

隊長を共犯者にしてしまえば、さすがの恋次も手が出せないじゃない。
あいつ怒らせると面倒なんだもの。

そんな風に思いながら、お茶を飲む。
今日は素晴らしいサボり日和だ。







恋次はそれを、少し遠くから眺めていた

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