無双夢小説
□死への疑問(司馬懿not夢)
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誰かが言ってた、生きる事は死ぬ為の修行だって。
私も、そう思う。
『うぅ〜』
『……、…』
『はあぁぁぁ〜!?』
『黙れ』
『ゔぅ〜ん…』
『静かにしろと言ったのだが?』
『ん〜…ねぇ、どうしてもわからない事があるんだけど?』
『人に聞く前に、どんなに粗末な頭でもまずは自分の頭で考えろ』
『馬鹿ぁ』
『貴様がな』
『別に私は自分らしくあればそれでいいもん、馬鹿でもねー』
『……、…』
『というより、めちゃめちゃ考えた結果わからなかったから聞いたんですけど?』
『ならさっさと言え』
『問題、人間は何故死ぬのでしょーうか?』
『答えは“命ある物はいつか必ず滅びる運命、それが生命の掟”だからだ』
『即答ですか、私が一生懸命考えた時間は一体何だったんだ…でも私は百年でも千年でも、何万年も生きていたいけどな』
『そこは人間として死んでおけ』
『まぁ確かにしわしわになってから百年とか生きたくないしなぁ、でもどの道死ななきゃいけないなら私は納得して死にたいなぁ』
『貴様を納得させるような言葉はないと思うが?』
『はは、確かにそうかもね!絶対何らかの反論はすると思うし』
『人間死ぬ時は、死ぬが良い』
『でもやっぱ嫌だなぁ』
『ふん、それこそ無駄な悪足掻きだ、気に喰わぬのなら神にでも抗議すればよかろう?』
『…何て言うか動物も含めて言える事なんだけど、勝手に生まれて来て勝手に死ぬじゃない?そういうのは嫌』
『人間は生きる事が全てだ、死ねばそんな馬鹿な考えも無くなる』
『まぁそうだけど』
『それに人間は他の動物と違って死ぬとわかっているだけ幸せだ、違うか?』
『違わない、かも』
『納得したか、していなくても早くその書簡を終らせろ』
『…私が死んだら、会いに来ないで欲しい…』
『安心しろ、死んだところで貴様には会いに行かぬ』
『あはは、仲達らしいや!』
『…私より先に死ぬな』
『ヤダよ、私が先に死ぬんだもん!』
『残された身にもなれ』
『それはこっちの台詞だよ!先に死んだ方が絶対苦しまないじゃん!』
『貴様、私に苦しめと?』
『仲達、私に苦しめと?』
『……、…』
『冗談です』
『冗談は好かぬ』
『ごめん』
『…馬鹿めが』
+ - fin - +