逆月
□第二章
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『ちっ、クソ・・・』
アレから1時間半、私は榊博士にずっと注意事項&説教を食らっていた。
まぁ、アレだけ大層なことしたんだ。
怒られるのは当たり前か。
『だるいったらありゃしない・・・』
今私は自室に居る。榊の説教は聞き飽きた。
耳からたこが出そうだった。
いたって殺風景な部屋を見渡し、ごろんとベットに転がる。
『・・・・ホントに馬鹿馬鹿しぃ』
あの人たちを見てるといらいらしてくる。
何も知らない癖して、腐りかけた根性を誇りとして生きているだけ。
生きているに値しない。いっそ死ね。
―バシュッ―
勢いよく開いたドアの先に居たのはやはり榊博士だった。
「さっきの場所に、第一部隊集合だって」
『・・・またあいつ等か?』
「いや、多分これから君の腕前を確かめに行くんじゃないかな?」
『はっ、上等だ』
「あんまり酷くやりすぎちゃいけないよ」
『人によって加減の程度は違うからな』
「可愛くないなぁ・・・」
また何かさっき言ってたがこれもまた無視しよう。
榊博士の説教はもううんざりだ。
正直言って聞き飽きた。まぁ、私が全部悪いんだろうけど。