十五夜
□1の奇跡
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ボールの感触 バッシュのスキール音 ネットをくぐる音
ただ好きで始めたバスケ。
好きなのに、苦しくなっていった。
いつしか、ボールにさえも触りたくなくなった時もあった。
最強を作り上げてしまった私には、もう勝利なんて言葉に興味がない。
バスケをする楽しさがほしい。私と同格な仲間がほしい。
でも、無理だった。
誰も私にかなわない。ただ、挑んできた相手を見下ろすだけ。
そんな勝負なんてしたくない。
でも、そんな私が再びバスケをやりたいという気持ちがあふれ出てきた。
ある人たちに出会ったい陰で。
今からお話しするわ。
長くなるけど・・・いいわね?