十五夜
□2の奇跡
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あれから・・・・・
『(つまんねぇ・・・)』
授業を受けていた。
それがあまりにもつまらなくて。
いてもたってもいられない。
―ガタン―
「?名無しさんさん?どうしましたか?」
私は何も言わずに教室から出ていく。
あんの条教師は口をあんぐりさせてるし、ほかのやつらも教師同様。
ただ二人、授業中ずっと私のことを見ていた人がいた。
たぶん、青峰と黒子。
あいつら二人とは話したことないが、陰でこそこそ言っているときに聞こえた。
話の内容までは聞き取れなかったが。
『んっ・・・・気持ちいい』
屋上のドアを開ける。今日は天気もいいし、ちょうどいいくらいの風も吹いていた。
さぼり日和だ。
『・・・・ん、寝よ』
私は後悔することになる。
この時、この場所で寝てしまったことを。